ジェイテクトは,転がり軸受の設計においてモデルベース開発(MBD)により,開発効率の向上を進めている。MBD(Model Based Development)は,開発したいモノのモデルを製作し,そのモデルをベースにシミュレーション技術を活用することで,開発期間の飛躍的な短縮と製品品質を向上させる高効率な開発手法。今回,MBDを劇的にアップデートし,デジタルを活用した軸受設計プロセスの効率化および新型試験設備を活用した評価解析の信頼性向上を実現した。
新たなMBDでは,同社の製品と製造設備に関する要素技術や知見であるコンピタンスを生かした設計基幹システムを導入することで,設計プロセスの大幅な短縮と設計者による検討のばらつきを最小限に抑えることができる。加えてグループ会社のコンピタンスである磁気軸受を用いた新開発の評価試験機により,従来以上の高速回転下で評価を行うことができ,評価解析の信頼性向上を実現する。
同社は同MBDを活用し,早期製品化や製品の高機能化などのソリューションを提案していく,としている。(’25 1/22)