横河電機と同社の子会社であるアムニモおよび日立キャピタルの3社は,各社の有する技術や,ノウハウ,リース設備に,産業向けIoT(Industrial IoT(IIoT))を付加した新たなサービスを提供するため包括連携協定を締結した。日立キャピタルの製品知識を生かしたファイナンス機能,横河電機が提供する高信頼のIIoTアーキテクチャ,アムニモのメーカーを限定しないIIoTソリューションに関する提案力など3社の強みを生かし,幅広い業種の顧客に対して,包括的かつ柔軟な提案を行う。日立キャピタルは計測データを活用したコンサルティング,アムニモはデバイス領域からクラウド領域までを統合した運用環境を提供するとともに,デバイスから取得したデータの管理・運用を担当する。本格的なサービス開始は2020年度内をめざしており,将来的には,海外展開も視野に入れている。
3社は2020年3月26日より顧客の課題,ニーズを踏まえたサービスの実現に向けたPoC(Proof of Concept,概念実証)を開始,リース設備における稼働状況の可視化,それらを活用したサービスの実効性などの検証を行っている。今回の取り組みは,デジタルサイネージに動態モニタリングセンサを付加することで,閲覧者の人数計算や動線監視を実施,その分析結果を踏まえ,顧客のマーケティング活動などを支援するものと,射出成形機にIIoTデバイスを付加することで,金型の温度監視などを実施,温度と生産高との関係などの分析を踏まえ,顧客の生産性向上などを支援するものの2種類。(’20 4/15)