DLC工業会(会長:中森 秀樹 氏,ナノテック 代表取締役社長)は,2023年6月16日(金),航空会館(東京都港区)で「2023年定時社員総会」を開催した。2020年から2022年までは新型コロナウイルス感染症まん延予防の観点よりオンラインでの開催で,今年度は4年ぶりのリアル開催となった。同総会では2022年度の事業報告ならびに決算報告,2023年度の事業計画,予算案などを審議し,すべての議案が全会一致で承認された。平塚 傑工 理事は,事業計画で経済産業省のDLC国際標準化にかかわる委託事業の受託,講演会・セミナーの開催などに引き続き注力する計画を発表した。併せて非営利型一般社団法人への変更に向けた定款の変更も審議され,承認された。また同会にて,「DLC工業会功労賞」の表彰式も行われ,DLCの光学特性評価のISO規格の発行にあたり多大なる貢献が認められ,平塚 傑工 氏(トッケン)と和才 容子 氏(堀場テクノサービス)の両名が功労賞を受賞し,中森 会長より賞状と記念品が授与された。
授賞式終了後には,和才 氏による「分光エリプソメトリーによるDLC膜の光学特性評価法」と題した受賞記念講演が行われた。講演では,複数のタイプがあるDLC膜から何を選べばよいのか,DLCの特性を簡単に評価する方法は何かといったDLCの応用が広がる中での課題に対し,光の偏光状態の変化からDLC膜を評価・解析した評価法などについてふれた。(’23 6/28)