BASFとルフトハンザ テクニックが共同開発した表面技術「AeroSHARK(エアロシャーク)」を搭載したスイス・インターナショナル・エアラインズ(SWISS)のボーイング777-300ERが,初めての旅客飛行を行った。この航空機の胴体とエンジンナセルには,約950m²のリブレットフィルムが貼られており,抵抗を減らすためにサメの皮のような流動効率の良い特性を再現している。
リブレットと呼ばれる微細なリブで構成された特殊な表面構造により,AeroSHARKはこの航空機の表面の摩擦抵抗を1%以上減らすことが計算と流動シミュレーションによって明らかになり,その結果燃料消費量と二酸化炭素排出量を同程度に削減することができた。SWISSのボーイング777-300ER型機の場合,年間約400tの灯油と1,200t以上の二酸化炭素を削減することに相当する。
実際の運航で計算上のコスト削減効果が確認され次第,SWISSとルフトハンザ カーゴでの本格的な展開が開始される予定で,ルフトハンザ カーゴの11機,SWISSの12機のボーイング777型機がすべてAeroSHARKを搭載した場合,ルフトハンザグループの二酸化炭素排出量は年間2万5000t以上削減されることになる。(’23 1/18)
バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会,2025年度総会が開催される
バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会は2025年3月25日(火)に都内で「2025年度総会」を開催した。冒頭に理事長の北嶋 弘一 氏(関西大学名誉教授)から「当協会設立時の目標の一つとして,地方で協会としての展示会への出展があった。現在は大都市だけでやっていますが,地方の方が中々足を運べていない状況です。昨年は長野県飯田市で実施しましたが大変好評でした。今年は9月に静岡県浜松市,12月には長野県諏訪市で展示会の予定をしております。地方の方が気軽に足を運べるような協会にしたいと思います。」と挨拶が行われた。...