出光興産は,同社が100%出資する出光オーストラリアの子会社であるIdemitsu Renewable Development Australia Pty Ltdを通じ,Energy Estate社,CS Energy社と共同で,豪州クイーンズランド州アボットポイント港でのグリーンアンモニア製造(年産50万t)と輸出へ向けた調査を開始する。
同調査はアボットポイント港エリアでのグリーンアンモニアの製造,貯蔵,輸出を目的とし,技術面や環境面,経済性などの観点から事業化の可能性を検証する。グリーンアンモニア製造に使用する水素の製造に必要な電力や,水の調達を内製化する構想が特長で,太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーを活用する電源設備の建設や,海水を水源として使用するための淡水化設備を含めた水源の検討を行う。また,アボットポイント港は豪州国内では比較的日本に近い立地であることから,調査では製造したアンモニアを日本向けに輸出する可能性も検証する。(’22 12/21)