2022年12月7日

ジェイテクト,電動化に貢献する導電軸受「JTEKT Ultra Earth Bearing™」を新開発

アーステック

ジェイテクトは,グループ会社である光洋シーリングテクノと共同で,今後のBEV(電気自動車)の市場拡大を見据え,eAxle(EV駆動モータシステム)のモーター用軸受に導電機能を持たせた,導電軸受「JTEKT Ultra Earth Bearing™(以下JUEB)」を新開発した。

同社は2020年に,軸受の電食対策として従来技術よりも安価な絶縁コーティング軸受を開発したが,今回開発したJUEBは,導電による電食対策として,新開発の導電部材を軸受に内蔵することで,絶縁軸受よりも安価,導電ブラシ付軸受よりも安価かつ小型化を実現した。

既に開発済の絶縁軸受と,今回の導電軸受を適用部位によって使い分けることにより,より効果的に電食を抑制することができ,また,JUEBによりモーターの筐体とシャフトを導通させることで,インバータノイズが原因となるラジオノイズ対策等にも効果が期待できる。さらにJUEBによる軸長短縮化・軽量化によりeAxleは小型化され,バッテリー搭載位置の確保やタイヤ搭載位置の自由度向上など,BEV各パーツの搭載性が向上し,BEVの電費向上と航続距離延長に大きく貢献する。(’22 12/7)

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