DMG森精機は,小型の複雑形状ワークを1台で加工する,シリーズ最小の複合加工機「NTX 500」を開発した。
同製品は,同社の複合加工機の中で最小のフロアスペースとなる幅3,480mm×奥行2,060mmを実現した。また,世界最小クラスの全長250mmながらも高出力,かつ主軸最高回転速度42,000min-¹と高速なターンミル主軸compactMASTERを搭載。小径穴の加工をさらに精度良く加工でき,小型化や精密化が進む,医療用機器,時計,光学部品,打錠金型,噴射ノズル,ロボット部品などの複雑形状ワークにおいて,単位面積当たりの生産性を高めることができるようになった。さらに,多品種少量生産の自動化にも対応するオプションの機内走行式ロボットシステムや,バーフィーダなどのさまざまな自動化システムと連結することにより,生産性の向上を実現すると共に,工程集約や自動化により,生産リードタイムを短縮できるため,CO₂排出量や消費電力の削減に繋がる環境に配慮した商品となっている。(’22 8/24)