出光興産は,技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)を通じ,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進するEV用全固体電池の基盤技術確立を目的としたプロジェクトに参画すると発表した。
EVの市場拡大が想定される中,車載用電池においては安全性・耐久性・航続距離の向上のニーズが高まっており,全固体リチウムイオン電池の実用化・量産が急がれている。全固体電池に用いられる固体電解質は硫化水素が原料だが,同社は硫化水素について石油精製で蓄積してきたハンドリング技術と,石油化学製品への応用技術を有する。また,固体電解質等に関する特許出願は電池材料メーカーとして最多の件数を有している。同社はこれらの強みを活かして,同プロジェクトに貢献するとしている。(’18 6/27)
出光興産と三菱ガス,e-メタノール,バイオメタノールの供給体制構築に向け協業を開始
出光興産と三菱ガスは,e-メタノールおよびバイオメタノール(環境循環型メタノール:回収したCO₂,再生可能エネルギー由来水素,バイオマスやプラスチック廃棄物など多様なリサイクル原料から製造したメタノール)の国内における供給体制の構築に向けた協業を開始する。