出光興産は,アラブ首長国連邦(UAE)の国営石油会社Abu Dhabi National Oil Company(以下,ADNOC)から,同国で製造されたブルーアンモニアを購入し,同社グループの昭和四日市石油 四日市製油所への国際輸送・納入を完了した。ブルーアンモニアのISOタンクコンテナでの国際輸送実証試験は,国内企業において先駆的な試みであり,同社はCO₂フリーアンモニア・サプライチェーン構築に向けた知見の蓄積を目的とし,初めて実施した。
今回輸送したブルーアンモニアは,ADNOCの生産する天然ガスからFertiglobe社(ADNOCとオランダOCI社の合弁グループ会社)が製造したもので,その際に排出されるCO₂は分離回収しEOR(石油増進回収)により貯留されている。ISOタンクコンテナによる輸送を経て四日市製油所で受け入れた後は,ケミカル用途として使用する。出光は,今後も国内外の様々な企業との連携を通し,CO₂フリーアンモニアのサプライチェーンの早期構築を目指していく。(’22 1/19)