潤滑油協会の石川 裕二 会長(写真1)は,冒頭の挨拶で「潤滑油は消費燃料を最小化し,CO2削減や資源効率向上を通じて地球環境の保全に貢献している」と強調。世界情勢については,米国大統領の動向によるエネルギー価格の変動や,ロシア・ウクライナ情勢に端を発する輸出禁止措置に言及。「エンジンオイルの輸出規制は専業メーカーにとって大きな打撃であり,本年も規制緩和に向けた働きかけを行いたい」と述べた。国内動向では,本年4月からの軽油暫定税率の廃止により,走行距離の増加とオイル交換頻度の向上に期待を寄せた。
また2026年の注力事業としては,以下の3点を挙げた。(1)カーボンニュートラル(CN)への対応: 再生ベースオイルや植物油を用いた生分解性製品の開発着手,および「潤滑油業界のCNロードマップ」のブラッシュアップ。(2)規格の運用と技術向上: 省燃費ガソリンエンジン油用規格「GLV-1」「GLV-2」のガイドライン運用と,会員企業の試験精度向上のための認定証発行・技術研修の継続。(3)物流問題とBCP: 2024年問題に端を発する物流の停滞に対し,昨年のアンケート調査に基づき改善を推進。また,戦後80年を過ぎたプラントの老朽化対策としてBCP意識の向上を図りたいと述べた。
写真1 潤滑油協会 石川 裕二 会長
写真2 日本グリース協会 山口 芳基 会長








