2025年7月2日

2025年度「第1回トライボコーティング技術研究会・総会」が開催される

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025

トライボコーティング技術研究会の2025年度第1回総会および講演会が2025年6月13日(金)に理化学研究所 和光本所(埼玉県和光市)にて会場およびオンラインを併用した形式で開催された。

冒頭,大森 整 会長(理化学研究所)の挨拶の後,総会では2024年度の決算報告および2025年度の予算案,運営委員の体制についての承認が行われた。役員改選では,会長に大森 氏,副会長に熊谷 泰 氏(ナノコート・ティーエス)と野村 博郎 氏(理化学研究所)が再任となった。

また,第18回となる「岩木賞」の募集も告知された。例年通り大賞・優秀賞・特別賞・奨励賞,事業賞,国際賞,功績賞に加え,本年度より新たに「環境賞」が新設された。

環境賞は,開発技術が環境に配慮し,省エネルギー化,省資源化,代替資源化や地球温暖化防止につながり,技術的,社会的観点から優れ,他分野との連携関係を育み,当該業界の活性化,発展とSDGsにつながり,波及効果を生むなどの活動の成果,努力が求められるものとしている。なお各賞の応募は9月30日が締め切りとなる。

受賞者の表彰式は2026年2月20日(金)に開催予定の「トライボコーティングの現状と将来」のシンポジウムにて,表彰と表彰課題の記念講演が行われる予定。

総会後の講演会では,芝浦工業大学の澤 武一 教授が,「TiAlNコーティングエンドミルを用いた純ニッケルの工具摩耗機構に及ぼす切削点近傍環境の影響」と題し研究成果を発表,純ニッケルを被削材とした切削加工時における工具摩耗のメカニズムを詳細に解析した。

続いて,理化学研究所 光量子工学研究センターの和田 智之 氏が「光量子技術を利用した社会課題の解決―農業からエネルギー,宇宙まで―」と題し,光と量子の融合技術がいかにして産業や社会のさまざまな課題解決に貢献し得るかを,多様な実例を挙げながら解説した。(’25 7/2)

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