DMG森精機は,第二本社である奈良商品開発センタの1階に,同社最新のAM(Additive Manufacturing:金属積層造形)機を設置し,新たに「AMイノベーションセンタ」を開所した。同社創業の地である奈良で,世界最大級のシステムソリューション工場として稼働を開始する奈良事業所とともに,最先端の技術を提供する。
同施設では,DED(指向性エネルギー堆積法)方式とSLM(選択的レーザ溶融法)方式の2種類の金属積層造形機を5台設置。多様なニーズに対して,同社エンジニアがDfAM(Design for Additive Manufacturing)により,革新的で創造的な形状の最適設計から積層条件の提案,実際の造形まで行う。また,積層造形の前後工程で必要な粉末保管庫や3Dスキャナーなどの周辺機器も設置しており,AMのショールームとしての役割だけでなく,実際に最先端の金属積層技術を用いて,製品開発から生産準備,検証までの一連のプロセスを体感できる。
さらに,同施設にはAMの基礎から最先端技術までを学ぶことができる動画・コンテンツや,実用事例として30種類以上のワークを展示。また,産学連携の取り組みとして,慶応義塾大学との共同開発プロジェクトも紹介している。(’25 5/28)