2025年1月15日

「第22回評価・診断に関するシンポジウム」が開催される

アーステック

2024年12月2日(月)~3日(火)の2日間,日本機械学会 機械力学・計測制御部門は,日本設備管理学会,日本トライボロジー学会との共催で「第22回評価・診断に関するシンポジウム」(組織委員長:川合 忠雄 氏(大阪公立大学・写真1),実行委員長:金森 啓祐 氏(三井化学))をアプラたかいし(大阪府高石市)で開催した。

川合忠雄氏-第22回評価・診断に関するシンポジウム
写真1 川合忠雄氏

同シンポジウムはメンテナンスに関するシンポジウムと合同研究会を,日本機械学会の「診断・メンテナンス技術に関する研究会」(主査:川合 忠雄 氏,大阪公立大学),日本設備管理学会の「最新設備診断技術の実用性に関する研究会」(主査:太田 博光 氏,水産大学校),日本トライボロジー学会の「メンテナンス・トライボロジー研究会」(主査:本田 知己 氏,福井大学)という「設備診断や設備管理,メンテナンス・トライボロジーといったメンテナンス分野に共通のテーマを研究母体とした3つの研究会が持ち回りでホスト役となり開催しているもの。

安全・安心で持続可能な社会のための「評価」「診断」に関心を持つ研究者・技術者が集まり,分野・業種・産官学の垣根を越えて,ニーズとシーズの情報交換を深めることを目的に毎年冬に開催している。

今回は,「潤滑・疲労・摩耗」,「モデリング・設備管理」,「回転機械の診断」,「音響・弾性波」,「センシング・AI」,「モニタリング・システム」,「振動・超音波」,「電流」に関する非破壊検査,保守検査,異常検知,センサー技術,信号処理,計測,評価,診断,モニタリング,メンテナンス,管理運用,事例紹介など8セッション33の講演が行われた(写真2)。

講演会の模様-第22回評価・診断に関するシンポジウム
写真2 講演会の模様

各セッションの終了後にはパネルディスカッションの時間を30分ずつ用意,講演時のスライドを元に質疑応答が行われるのがこのシンポジウムの特長の一つとなっており,活発な意見交換が行われた。(写真3)

パネルディスカッションの模様-第22回評価・診断に関するシンポジウム
写真3 パネルディスカッションの模様

特別講演では,「日本の設備管理方法に関して思うこと」と題し,河部 佳樹 氏( ブルックハルトジャパン)が,化学会社での設備診断を担当してから,振動解析装置メーカのエンジニア,レシプロ圧縮機メーカのエンジニアとして活躍した経験談について講演した。

初日の講演後には技術懇親会が行われ参加者同士の親睦や交流が行われた。なお次回は2025年12月に福井での開催を予定している。(’25 1/15)

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