潤滑油協会は,2024年10月28日(月),神奈川県中小企業センタービル(神奈川県産業振興センター)(横浜市中区)およびオンラインのハイブリッド形式で「2024年度潤滑油製造業地方研修会(横浜)」を開催した。
同研修会は,資源エネルギー庁の支援のもと,潤滑油の品質確保事業等への支援事業(資源エネルギー庁補助事業)の一環として,潤滑油技術等に携わる人材を育成するために必要な潤滑油関連情報を提供することを目的に毎年開催している。当日は会場,オンライン合わせて約60名が参加した。
潤滑油製造業近代化委員会 技術分科会長の滝島 克巳 氏(三和化成工業)の開会の挨拶の後,伊藤 源基 氏(コスモ石油ルブリカンツ)が「カーボンニュートラルおよび自動車の電動化に適合した潤滑油について」のテーマで,同社が開発した植物由来原料を用いたディーゼルエンジンオイルと電動車向けフルード(e-fluid)の概要や特徴,評価結果について紹介した。
また,山中 正樹 氏(シェル ルブリカンツ ジャパン)(写真)が「潤滑油と化学物質管理―安衛法改正等,最近の法規制の動きへの対応等について―」のテーマで,労働安全衛生法の改正や,化学品に関する化学物質管理の背景(世界的な規則やルールの背景),潤滑油に特有の化学物質管理について,また,PFAS規制やTSCA PBT5物質群規制など最近の法規制・ルールの動きについて紹介,講演した。(’24 11/6)