スギノマシンは,金属積層造形機能を搭載したマシニングセンタの開発に着手する。この装置は大陽日酸が開発した3DPro® RotoTIG(ロトティグ)専用トーチを搭載し,金属積層造形と切削加工が1台で行える装置で,2025年度の販売開始を予定している。
同装置は,大陽日酸の「回転TIG溶接技術」と,スギノマシンの精密部品設計製造技術を融合して製品化を進めている。
マシニングセンタに金属積層造形機能を付加することで,ワイヤアークDED方式による金属積層造形機能を,数値制御(NC)による精密な制御のもと行うことができる。また,CAMやシミュレーターとの連携による操作性の向上や,マシニングセンタの付帯設備による安全性の向上といったメリットもある。NCの知識があれば活用できるため,金属積層造形や溶接の経験がないユーザーでも安心して利用できる装置を目指して開発していく。(’24 10/16)