島津製作所は,業界最小クラスの四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS-QP2050」を発売した。
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)は,試料を原子・分子レベルに分けて測定することにより,含まれる化合物の種類と量を調べる装置で,農薬など環境規制物質の検査や,食品や化学製品の品質管理,商品開発などに活用される。近年,装置の用途が広がり,装置のダウンタイムの削減やメンテナンスの簡便さが求められている。
同製品は,従来製品から内部機構を根本的に見直し改良したことで感度と耐久性を高め,安定して信頼性の高い測定データを提供する。試料をイオン化する部分(イオン源)の長寿命化を実現したことでメンテナンス頻度が低減,またシンプルな部品構成によって煩雑で難易度の高いメンテナンス作業が簡便になり,作業時間を削減した。最適な分析条件の自動作成や,装置の立ち上げ・測定時間のリアルタイム表示など,多様なユーザー支援機能で業務の効率化を支援する。(’24 2/14)