アマダと同社グループ会社のアマダマシナリー,アマダウエルドテック,アマダプレスシステムは,中小企業を対象とした,SBT(Science Based Targets:科学と整合する温暖化ガス削減目標)申請支援サービスと,SBT認証取得後のCO₂モニタリングサービスを開始した。
中小企業版SBT申請支援サービスでは,SBT認証に必要なデータの取得からCO₂削減目標の設定,認証の手続きまでを一貫してサポートし,SBTを取得した企業に課せられる毎年のCO₂排出量報告義務に関しては,CO₂モニタリングサービスにてCO₂排出量の算出から開示までを行う。さらに,SBT認証に伴う補助金の優遇措置や,CO₂の排出を抑制する新規設備の導入を支援する。
企業側は,SBT認証など温室効果ガス排出量削減に対する国際認証を取得することで,「サステナブルな企業」として,対外的に脱炭素経営を行う企業として認められ,新規取引の拡大,企業の信頼性の確保,金融機関からの融資や政府の補助金の優遇措置を得ることができる。さらに,企業が脱炭素経営に取り組むことで,新たなビジネスの創出,持続的な企業価値の向上もつながる。
現在,日本政府は「2050年までにカーボンニュートラル(CO₂排出量を実質ゼロ)」を掲げており,中小企業においても脱炭素化への対応,環境に対する取り組みは急務となっている。アマダグループは,従来の品質・コスト・納期の3要素に加えて,顧客のカーボンニュートラルへの取り組み支援を行う「QCD+C」を通して,課題解決に貢献していくとしている。(’23 10/18)