石油連盟は,2023年度の潤滑油需要見通しを発表した(表1)。
潤滑油全体の需要は,自動車用で車載用半導体不足解消による自動車生産の回復,工業用で経済回復に伴う需要増等を見込むことから,前年度比3.4%増の1,873千kLの見込み。
用途別では,自動車用は,2021年度から続く世界的な半導体不足が徐々に解消していくことで自動車生産台数は持ち直すものの,2019年度の水準までは回復せず,同2.4%増の718千kLの見込み。
舶用は,CO₂規制対応のための大型船舶代替船建造需要や経済回復に伴う内航輸送量回復に伴い,同3.4%増の90千kLの見込み。
工業用は,コロナ禍からの経済回復に伴い企業の生産活動が回復することを想定し,同4.0%増の1,065千kLの見込み。(’23 8/30)
2022年度より資源・エネルギー統計の潤滑油内需の集計方法に変更があったため,2022年度実績の前年度比は記載していない。
端数処理のため計が一致しないことがある。