日本オートケミカル工業会(JACA)は,2023年5月17日,都内で「2023年度(令和5年)通常総会」及び「講演会」「懇親会」を開催した。
総会では,2022年度事業報告と収支決算,2023年度事業計画及び収支予算,役員改選などの議案について審議し,原案どおり承認された。任期満了により理事と監事が改選され,新理事長に日本ケミカル工業の小澤 学 社長が就任した。
また2022年度日本オートケミカル工業会実態調査報告書を作成した。会員・賛助会員(56社)による業界景気,自社景況などの実績と時期予測を報告している。
特別講演会では,「化学物質管理の大転換 法令順守型から自律的な管理へ―背景・自律的な管理の概要・対応―」と題して城内 博 氏(化学物質情報管理センター 労働安全衛生総合研究所)が,化学物質管理改正の要点や障害の事例,対応策などを解説した。
懇親会冒頭の挨拶で小澤 新理事長は「自動車産業は半導体不足などの影響から生産調整を余儀なくされてまいりましたが昨年9月以降自動車販売は回復基調にあります。しかしSDGsやカーボンニュートラルといった社会的課題を推進しなくてはならないことや地政学的リスクの増大など正解の見えない激動の時代です。また異業種や新興メーカーの台頭も目立ってきています。大変革の中で当工業会では,有益な情報の共有と法令順守の支援を基軸にした活動を通じて会員企業の皆様と共創進化を進めたい」と抱負を述べた。(’23 6/21)