BASFとルフトハンザ テクニックが共同開発した表面技術「AeroSHARK(エアロシャーク)」を搭載したスイス・インターナショナル・エアラインズ(SWISS)のボーイング777-300ERが,初めての旅客飛行を行った。この航空機の胴体とエンジンナセルには,約950m²のリブレットフィルムが貼られており,抵抗を減らすためにサメの皮のような流動効率の良い特性を再現している。
リブレットと呼ばれる微細なリブで構成された特殊な表面構造により,AeroSHARKはこの航空機の表面の摩擦抵抗を1%以上減らすことが計算と流動シミュレーションによって明らかになり,その結果燃料消費量と二酸化炭素排出量を同程度に削減することができた。SWISSのボーイング777-300ER型機の場合,年間約400tの灯油と1,200t以上の二酸化炭素を削減することに相当する。
実際の運航で計算上のコスト削減効果が確認され次第,SWISSとルフトハンザ カーゴでの本格的な展開が開始される予定で,ルフトハンザ カーゴの11機,SWISSの12機のボーイング777型機がすべてAeroSHARKを搭載した場合,ルフトハンザグループの二酸化炭素排出量は年間2万5000t以上削減されることになる。(’23 1/18)
「トライボロジー会議2024 秋 名護」開催される
日本トライボロジー学会(JAST)は2024年10月30日(水)~11月1日(金)の3日間,「トライボロジー会議2024 秋 名護」(実行委員長:澤江 義則 氏・九州大学)を開催した。