出光興産は,100%子会社である出光オーストラリアリソーシスを通じ,既存のエンシャム石炭鉱山での資産(鉱山内遊休地,用役設備等)を活用して,石炭と混焼が可能なバイオマス発電燃料用植物の植生試験及び木質ペレット化試験を開始した。
同プロジェクトで栽培するのは,バイオマス発電燃料として使用する「ソルガム」。降雨量が少ない当該エリアでの生育に適しており,2020年7月までに順調な生育が確認され収穫した。現在,ソルガムの木質ペレット化試験を行っており,2020年後半には木質ペレットの半炭化(ブラックペレット化)試験を予定している。木質ペレットを半炭化したブラックペレットは,従来の木質ペレットに比べて耐水性・粉砕性などに優れ,石炭と同様に取り扱うことができるため,石炭火力発電におけるCO2排出量低減が期待できる。(’20 10/28)