JXTGホールディングスはQunaSys(キュナシス)と,量子コンピューターを用いた計算化学手法開発に関する共同研究契約書を締結した。
同ホールディングスは,基盤事業の競争力強化や成長事業の収益力強化を目指し,2019年度よりQunaSysと量子コンピューターの活用可能性について検討を続けてきた。QunaSysは,量子コンピューターのアルゴリズム(計算手法)開発に取り組んでおり,これまでも量子コンピューターの活用可能性の拡大を目的とした,数多くの新しいアルゴリズムを開発・提案してきた。
これまでの検討により,計算速度が従来のコンピューターに比べ圧倒的に速いとされる量子コンピューターの計算手法と,JXTGグループの有する技術を組み合わせることで,研究開発の大幅な加速や新製品探索の可能性が確認できた。共同研究契約の締結により,今後は,人材の育成や具体的なトライアルの展開など,これまでよりも踏み込んだ連携を目指し,2022年度末をめどに計算手法の開発・実証を行っていく。(’20 5/20)