DLC工業会(会長:中森 秀樹 氏,ナノテック 代表取締役社長)は2019年6月28日(金),航空会館(東京都港区)で「2019年定時社員総会」を開催した。2018年度の事業報告ならびに決算報告,2019年度の事業計画,予算案などを審議し,全ての議案が全会一致で承認された。平塚 傑工 理事(ナノテック)は,事業計画で経済産業省のDLC国際標準化にかかわる委託事業の受託,講演会・セミナーの開催などに注力した計画を報告した。また同会にて,「DLC工業会功労賞」の表彰式も行われ,DLC研究の第一人者としての活動ならびにDLCのISO規格化における中核研究者としての貢献が認められ,東京工業大学の大竹 尚登 教授が功労賞を受賞した。
授賞式終了後には,大竹 教授による「DLCの現状と未来」と題した受賞記念講演が行われた。講演では,低コスト・高信頼性の成膜の実現や機械的機能,化学的機能,光学的特性などを高次元で併せ持つ膜の開発の重要性,応用に向けての構造の解明の必要性などについてふれた。 (’19 8/21)
功労賞を受賞した大竹教授(左)と記念プレートを授与する中森会長
講演の様子