リオンは,独自の深紫外線照射法により開発した「生物粒子計数器」の測定精度を高め実用性を向上し,需要開拓を図るなど,今後の事業展開を発表した。生物粒子計数器を含むライフサイエンスの分野において,5年後には5億円の売上高を見込む。
生物粒子計数器は,生物細胞中に存在する特定の波長の光を当てると蛍光を発する「自家蛍光物質」に対して,UVレーザから発する特定の波長の光を微粒子に照射し,散乱光検出器により微粒子の有無や大きさを検出すると同時に,蛍光検出器により,その微粒子が生物粒子か,非生物粒子かを瞬時に見分けることができる。製薬業界,飲料業界,人工透析業界での受注拡大に加え,電子デバイス製造業界,医療機器業界,食品製造業界など,使用する水の高度でリアルタイムのスクリーニングが必要となる現場での開拓を図っていく。
食品,飲料水,医療用水などを扱う現場において,細菌などの混入確認は,最重要工程と位置付けられており,衛生管理や清浄度管理は非常に重要となっている。現状では,「培養法」などの測定方法が広く用いられているが,細菌の存在確認に3日から5日程度の時間を必要とする。そのため,万一細菌などが確認されたとしてもタイムラグにより対応が後手に回るため,細菌などの生物粒子の有無 を瞬時に確認する方法が求められていた。同製品は,管理すべき水を通過させるだけで,細菌,カビ,酵母などの存在を瞬時に確認でき,24時間・リアルタイムで監視することが可能となる。微生物汚染リスクの上昇を認めた時のみ,培養法などの詳細分析を行うことが可能となり,測定現場において,手間・コストの大幅な削減につながる。(’18 11/14)
アマノ,地震前兆信号を時刻証明する事前防災システム構築へ,京都大学と共同研究を開始
アマノと,アマノのグループ会社であるアマノセキュアジャパンは,京都大学大学院情報学研究科 梅野 健 教授の研究グループと共同で,測位衛星で観測したデータあるいは京都大学に設置する電離層観測装置により電離圏および地殻変動などの地震前兆現象に関連する異常が発生した場合,アラート情報および根拠データ等にタイムスタンプを付与し,その真正性を証明する仕組みを構築するため,共同研究を開始した。








