切削油技術研究会は,2017年12月8日(金),アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)にて「第79回切削油技術研究会総会」(会長:村上 靖典 氏,三菱マテリアル)を開催した。
同研究会は1954年に発足し,以来63年間,生産現場に立脚した加工技術者の集団としてユーザー,工作機械,工具,切削油など企業間の壁を超え,それぞれの現場で得た知識やノウハウを持ち寄り,専門委員会による共同調査や研究を重ね,その成果を総会で毎年報告している。「穴加工皆伝」「研削加工皆伝」「切削油剤ハンドブック」などの刊行物も発刊し加工技術の向上に貢献しており,ミーリングの中級以上の技術者向けに「ミーリングハンドブック」の刊行を2018年に予定している。
今回の専門委員会報告では,高能率加工の1つの手法として高周速化に着目し,製造現場の取り組み状況を調査,問題解決のための検証実験を行った。また加工しにくい素材であるチタンを,一般鋼材と同程度の加工費に抑えるための調査・実験をしており,さらに高能率な加工を実現するための知見として報告し,テーマに関する自由討論(写真)を行った。
特別講演では,ジヤトコエンジニアリング取締役社長の永倉 均 氏が「自動車産業/部品産業のグローバル化と転換期への挑戦」と題し,技術革新とグローバル化の先端を行く自動車産業での知見を紹介,自身の日産自動車やジヤトコでの経験談や自動車産業の三大変革(EV,自動運転,コネクティッド)における課題や展望などを解説した。(’17 12/20)
スペシャリティ・ケミカルズ専門商社のボド・メラー・ケミー社が日本法人を設立
高性能接着剤,熱硬化プラスチックや潤滑剤,コーティング剤などスペシャリティ・ケミカルズ専門商社大手のボド・メラー・ケミー社(Bodo Möller Chemie GmbH・ドイツ)は2024年10月28日,都内で日本法人ボド・メラー・ケミー・ジャパンを設立したことを記者発表した。