国内最大級の受発注サイトを運営するNCネットワークは,ジャパンバイオデザイン協会(日本メドテックイノベーション協会から名称変更)と連携し,中小製造業の医療機器業界への参入,事業化を支援する。医療業界は日本だけでなく世界において拡大傾向にあり,成長分野といえるが,情報が不足している中小企業にとって,医師や大学などの医療従事者との接点は少なく,参入が難しい業界であるのが現状である。同社は,同協会と連携することで中小製造業に医療機器業界への参入機会を提供する。
第1弾の取り組みとして,2017年8月31日に医療機器開発手法であるバイオデザインの概要及び新規事業立ち上げの実例を学ぶセミナーを同協会と共催し,医療業界の情報収集の場を提供する。また,将来的には大学・医師ら医療関係者が求める技術シーズに対し,同社がコーディネーター役となって会員企業の技術選定を行い,試作品・開発品を提供していくことを目標としている。
バイオデザインは,2001年に米スタンフォード大学で,医療機器イノベーションをけん引する人材育成プログラムとして始まり,これまでに41社が起業,特許件数400件,投資額3億6,300万ドル(約400億円),新しい医療機器で治療を受けた患者約50万人(2016年1月現在)の成果を生み出している。日本ではジャパン・バイオデザイン・プログラムとして大阪大,東北大,東京大が連携し,日本医療機器産業連合会などの協力を得ながら推進している。
- NCネットワーク https://www.nc-net.or.jp/
- バイオデザインのセミナーについて(PDF) http://public.nc-net.or.jp/date/20170831_seminar.pdf (’17 7/26)